日時:2020.09.12-2020.10.11
イベント:第14回 燈籠絵展示会 ひじおりの灯
会場:肘折温泉温泉街
本燈籠は画材を塗るのではなく光を当てる手法により絵を描く。灯籠の内部には水が設置されており、肘折で録音された音の振動によって揺らされ波紋を描く。録画された肘折の映像から色の情報が抜き出され、その色は照明となり水を介して和紙に投影される。
肘折は水が中心となって風土が形成されている。銅山川が街の中心を流れ、温泉が分配されるパイプ、下水なども水が流れ、肘折に居ると様々な種類の水の音が四方八方から聞こえてくる。水は地熱に湧かされ、地表を流れ、水蒸気となり、雨となり大地へと帰る。観光客がその循環に介入した記憶を誰かに伝えるように、作者の個人的な映像記録は水を通して語られる。